検索エンジン対策的に考えて、コンテンツをマルチドメインで運営するかそれともサブドメインがいいのか検討してみた。ネットで調べてみると意見は分かれてるようです・・・
私の結論としては
特定のキーワード(例えば「特性要因図」)の表示順位を上がることを意識した記事を書くとします。記事をPublishして数日たつと、Googleの検索結果の1ページ目ないしは2ページ目に表示されるようになります。しかし、それからさらに数週間たつと、表示順位が突然下がる場合があります。100位まで探しても見つからないくらいに。
例1:キーワード=ブランド マーケティング
何が起こったのか? BlogでのSEO対策は効果が長続きしないのか?
そうではありません。
実はBlogでの表示順位がそのままwwwのほうに引き継がれるのです。 例えば、下の表の実例のように。
ドメイン 2005/4/16 2005/6/11 marketing.mitsue.co.jp 14位 100位圏外 www.mitsue.co.jp 100位圏外 14位
例2:キーワード=ブランド ポジショニング
ドメイン 2005/4/27 2005/6/11 marketing.mitsue.co.jp 2位 13位 www.mitsue.co.jp 45位 1位
この引き継ぎ現象はwwwのほうに、同様のキーワードを含むページが存在しなければ起こりません。 こうしたサブドメインとwwwドメイン間のgoogle表示順位の変化は、おそらく、Googleがどういう単位でサイトを1つのものと認識しているかに関わるものなのでしょう。その意味で、こうした順位変化は、サブドメインがBlogであるかないかに関わらず起こりえるものだと思います。
SEO対策というと何かと外部サイトからのリンクポピュラリティを話題にしがちです。 しかし、上に見てきたサブドメインの例をみると、コントロールの利かない外部サイトからのリンクをどう増やすかに頭を悩ませるより、はるかに現実的なコントロールが可能なサブドメインを使ったBlogサイトなどで上手にSEO効果をあげることを考えるほうが得策なのは一目瞭然です。
ようするに、
- Web標準に準拠したマシーンリーダブルな(X)HTMLソースが書かれていること
- 情報内容に従った適切な情報設計、ディレクトリ構成が成されていること
- 適切なリンク構造が保たれていること
- ターゲットユーザーが必要とするコンテンツがきちんと掲載されていること
といった形で、ちゃんとしたWebサイトが作られていれば、リンクポピュラリティやそれに多くを依存するサイトランクをそれほど意識しなくても、十分に戦えるSEO対策は可能なのです。特定キーワードの表示順位を上げることばかりを考えている方は、SEO対策とは何かをもう一度しっかり見直してみるべきです。